@article{oai:kyoei.repo.nii.ac.jp:00000542, author = {壬生, 幸子 and Mibu, Sachiko}, issue = {15}, journal = {共栄大学研究論集, The Journal of Kyoei University}, month = {Mar}, note = {『古事記』仲哀記の香坂王・忍熊王の反乱物語における息長帯比売軍の二つの策略-品 陀和気を喪船に乗せる「死」の偽装と、息長帯比売の偽りの「死」の布告-は、『日本書 紀』にはない。この『古事記』独自のプロットにより物語は、天皇空位期における異母兄 弟の争いにおいて皇統上劣位にある品陀和気・息長帯比売母子が、擬似的な「死」を潜り 抜け、次代の天皇とその母としての地位を確保した物語となる。文脈と表現の検討から 「赴喪船将攻空船尓自其喪船下軍相戦」は、忍熊王は喪船には品陀和気の遺骸と息長帯比 売が乗ると見、息長帯比売を討ち取ろうと攻めたが、息長帯比売は予め喪船に軍兵を乗せ ており両軍の戦闘となった、という状況を表現したものと解釈される。「赴」はおもむく 意の自動詞、「空船」は軍兵を乗せない船と解する。忍熊王が喪船に攻めかかった目的は、 上記行文に先立つ「待取」という表現の検討から、息長帯比売を討ち取り殺すことと解す る。}, pages = {237--252}, title = {香坂王・忍熊王の反乱 : 息長帯比売軍の策略と「赴喪船将攻空船尓自其喪船下軍相戦」の解釈を中心に}, year = {2017}, yomi = {ミブ, サチコ} }