@article{oai:kyoei.repo.nii.ac.jp:00000026, author = {高橋, 進 and Takahashi, Susumu}, issue = {3}, journal = {共栄大学研究論集}, month = {Mar}, note = {「生物多様性」は、生物多様性条約の成立を契機に一般的にも知られるようになってきたが、国際環境政策としてのその概念は必ずしも明確ではない。本論文では、資源利用、条約交渉などの変遷を考察して、「生物資源」および「生命維持システム(生存基盤)」としての生物多様性概念の明確化を試みた。大航海時代以降、地域的あるいは国家間の生物資源利用が顕著になった。近年になって、自然観の変化とともに生物自体が有する内在的価値や人類の生存基盤としての価値を認めるようになり、国連会議などを節目として、国際環境政策においても資源利用のための「遺伝子多様性」からより広範な「生物多様性」の概念に変化してきた。しかし一方で、バイオテクノロジーの発展による遺伝子資源重視の傾向は、人類の生存基盤から再び資源利用へと焦点を移行させることとなり、南北問題が浮上した。国際環境政策の課題として、人類共通の財産(地球公共財)である生物多様性を「生物資源」としてのみならず「生存基盤」としても認識して、「統合的な」政策アプローチをする必要がある。}, pages = {81--105}, title = {国際環境政策論としての生物多様性概念の変遷}, year = {2005}, yomi = {タカハシ, ススム} }