@article{oai:kyoei.repo.nii.ac.jp:00000151, author = {石塚, 勝美 and Ishizuka, Katsumi}, issue = {14}, journal = {共栄大学研究論集}, month = {Mar}, note = {現在ヨーロッパ諸国の国連平和維持活動に対する参加状況は、東西冷戦時代に彼らが一貫して国連ミッションに貢献した「黄金期」と比較すると輝かしいものではない。ポスト冷戦期においてヨーロッパ諸国は、国連ミッションよりはNATO(北大西洋条約機構)が指揮を執るミッション、アフリカ諸国におけるヨーロッパ連合(EU)主導のミッション、さらにはアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)のような非国連の大型ミッションに多くの兵を送ることが多い。なぜならヨーロッパ諸国は、国連平和維持活動がミッションをより効果的に実行するためのコンセンサスを得ることが困難であり、よって複雑なミッションにおいてはそれを展開するうえでの十分な能力を国連は持ち合わせていないと認識しているからである。現在ヨーロッパ諸国は、EU、NATO、あるいは国連主導のミッションに大別して3 種類の平和ミッションを選択することができる。 またアフリカにおける平和ミッションに関しては、多くのアフリカ諸国がAU 主導のミッションよりもむしろ国連ミッションにその兵を派遣する傾向にある。その結果アフリカに駐留する多くの国連ミッションは、地元のアフリカ諸国の兵によって構成されている。ヨーロッパ諸国も近年フランスを除けば、アフリカ諸国そのものに対しての彼らの国益の欠如によりアフリカの平和ミッションの参加に対しては消極的であった。 それにもかかわらず本論は、ヨーロッパ諸国は次の3 つの理由で国連平和ミッションに回帰すべきと提案する。まず第一の理由に現在の多くのEU ミッションは、限定的であり、規模や目的に関しても国連ミッションとは異なる。よってはヨーロッパ諸国は、EU と国連のミッションを別個のものと考え、国連ミッションにもヨーロッパにとって需要があるために参加すべきというものである。2 番目にヨーロッパ諸国には国連ミッションに参加すべき「正当性」が存在するということである。3 番目には、技術面などを代表するような国連平和ミッションをヨーロッパ諸国が持ち合わせている「価値」の存在があげられる。}, pages = {63--86}, title = {ヨーロッパの国連平和維持活動への参加の歴史 : ヨーロッパ諸国は国連ミッションに回帰すべきか}, year = {2016}, yomi = {イシズカ, カツミ} }